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Web制作に役立つ思考力をつける!球撞き(たまつき)ロジカルシンキング ~その1~

2015.05.12

Web制作

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唐突ですが、みなさん”ビリヤード”と聞いてどういうイメージをもたれますか?

「飲みのついでの遊び?」
「ギャンブル?」

あまり良い印象を持たない人も多いかも。

特に「賭け球」といわれるような、金品を賭けながらの遊びは日本では法に触れるので絶対やっちゃダメですね。

日本でも1980年代に映画「ハスラー2」の影響で大ブームが巻き起こりました。

いたるところにプールバーが乱立し、都内でも石を投げればプールバーに当たると言う状態でしたね。

まぁ、石は狙って投げてましたが。。。

と前置きが長くなりましたが、実は飲みのついでの遊びレベルではなく、ビリヤードもちゃんと競技(スポーツ)として取り組んでいくと、競技としての技術はもちろんですが強くなるにはかなり戦略的かつロジカルな思考を求められるようになるんです。

これって、ビリヤードに限ったことではなく普段仕事をしていくなかで、どのように発想するか、思考するかといったトレーニングにもなるって思うんです。

今回はビリヤードの中でも、テーブルに開いたポケットに球を落として競うポケットビリヤードを使って、その「戦略的かつロジカル思考」という部分をWeb制作や提案などに結びつけていきたいと思います。

******ビリヤードで大切なのは戦略とロジカルシンキング******

なんでもそうですが、大切なのは戦略ですね。

その戦略を立てるのに必要なのがロジカルシンキングです。

ビリヤードでゲームに勝つために大事なのが、

 

  • 自分(に何ができるか)を知ること。
  • 相手(は何をできるか)を知ること。
  • そのときの状況(球の配置)で何ができるか。
  • そのときの状況(球の配置)で最も有効な手段は何か。
  • 攻めるのか、守るのか。
  • 選んだ手段を実行した場合の結果をイメージできるか。
  • 選んだ手段を実行した場合のリスクはイメージできるか。
  • 他に有効な手段はないのか。

 

最初にテーブル上の球の配置を見て、一瞬で上記を考えてその後の戦略を決め、うまく行かなければまた上記を踏まえて戦略を立て直す。

それを可能にするのが、何万球と撞いてきた経験と、その経験をもとに、どれだけ有利にゲームを進めていくかをロジカルに考える思考力です。

 
【1】ヒアリングは大事

ポケットビリヤードではテーブル上にある1~15まで数字がふられた的球(ゲームの種類によって使う的球の数は変わります)と、実際にキュー(木の棒)で撞く手球(白い球)を使って、ゲームを進めていきますが、ビリヤードの上級者でも唯一コントロールできないのが、ブレイクショット後のテーブル上の球の配置です。

ブレイクショットとは、ゲームの最初に三角形ないしはひし形に組まれた的球に手球を当ててゲームを開始するショットのことですね。

ある程度の上級者であれば、ざっくりと、どのような形に的球を散らばらせるかとか、手球をテーブルのまん中辺りに残りやすいようにするなどを考えて撞きますが、それでもこの球をここに移動させるといったようなコントロールはほぼ不可能です。

そのため、ブレイクショット後の配置を見て「この先どのようにこのテーブル上の配置を制していくか」計画を立てます。

つまり、与えられた条件から、要件を満たすために、そのテーブル上の配置から情報を引き出だします。

 

  • どのようにゲーム(案件)を進めれば効率的かつ安全に行なえるか?
  • どのようなテクニックを使えば良いか?
  • トラブル(障害)となるところは無いか?

 

ブレイクショット後、テーブル上の配置(要件)を確認(ヒアリング)する作業を行い、ゲームを進めていきます。

これを怠り、場当たり的にゲームを進めるのと、ちゃんと最初に確認するのとでは、ある程度のレベルどうしでゲームをする場合、勝敗に大きく差がでます。

失敗しないためにその配置に”事前のヒアリング”をきちんと行い、何をしなければならないのかを考えます。

つまり要件定義しないといけないのです。

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【2】結果を想定する

ポケットビリヤードで1番強い勝ち方が、「相手に一度も撞かせず」に勝つことです。
ポケットビリーヤードでは、自分が的球を入れ続けている限り、相手に場を渡すことなく最後までゲームを進められます。

ただし、的球をポケットする「シュート力」、手球を目的の場所へ運ぶ「コントロール力」といった”技術面”だけ優れていても、場当たり的なゲームの進め方ではなかなか強いプレーヤーにはなれません。

上記の技術面を結果に結びつけるための、戦略、発想が必要です。

【1】で得た要件をもとに、どのような技術を使って球を撞き、ゲームを進めていくか、
球を撞いた結果を想定しながら計画を立てます。

つまり、要件定義したものを実現するためにどのような技術を使っていくか結果を想定しながら進めていくわけですね。

人が撞いているのを見ていると、上級者ほどいつも簡単な配置を撞いているように見えます。
これは結果を想定しながら、よりリスクが少なく効率的にゲームを進めるように発想し、確かな技術でそれを実現しているためです。

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【3】計画を変更することも

計画を立てて進めたからといって、必ずうまく行くとはかぎりません。
ときには途中で計画が狂ったり、想定自体が間違っていることもあります。

そんな場合は【2】に戻ってあらたな計画を立て直します。
計画が狂ったまま撞き続けていても、いい結果が出ることは少ないのです。

その後の展開を想定しなおし、ポケットする予定だった的球をあえてポケットせずに、相手に不利な状況を作り出した上で、場を一旦相手に渡し、ファールを誘って有利な状態で再度自分のプレーを再開できるようにするなど、進行途中でも計画を立て直したりします。

常に計画を検証しながら、問題がある場合は早期に計画を立てなおす必要があるのです。

 

と、今回はビリヤードでのゲームの進め方の概要を書きましたが、Web制作などの制作現場における仕事の進め方なども、考え方は同じじゃないでしょうか?

そこで、次回はビリヤードのゲーム中にどのようにロジカルに考えプレーしているかを具体例を用いて説明したいと思います。

ビリヤードをしながらでも、きっと仕事に役立つ思考力のトレーニングが出来ると思いますよ。

・・・い、いや、、別にビリヤードしたいための口実ではないですからね。。。

>Web制作に役立つ思考力をつける!球撞き(たまつき)ロジカルシンキング ~その2~

【5月26日追記】

・ブログのタイトルを修正しました。
・~その2~へのリンクを追加しました。

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