読まないとイタズラされちゃう?あなたの知らない本当のハロウィンとハロウィンイベント2016

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10月になると、街はオレンジと黒のハロウィンカラーに染まります。何年か前から盛り上がりを見せているこの“ハロウィン”、いったいどこから来たもので、本来はどういうものなのか。「仮装」や「カボチャのお化け」や「トリック・オア・トリート」は何の意味があるのか。など、知らないことばかりです。

そこで今回は日本ではお祭のように騒がれる“ハロウィン”について、その起源や成り立ちを詳しく調べ、その日の過ごし方を再度考えてみました。

 

ハロウィンの起源

「ハロウィン」は、スコットランドやアイルランド等のヨーロッパの大部分に住んでいた「ケルト人」と呼ばれる人々の「サムハイン祭」が元になっています。

 

ケルト人の分布

<青> – 紀元前1500年から紀元前1000年  <ピンク> – 紀元前400年

Distribution of Celts in Europe

By User:Quadell (投稿者自身による作品) [GFDL, CC-BY-SA-3.0 or CC SA 1.0], via Wikimedia Commons

 

「サムハイン祭」は古代ケルトで生まれた「ドルイド教」の暦で新年の始まりである「冬」の季節の一日目である11月1日を迎える祭で、「サムハイン」は日が長い「夏の終わり」を意味する言葉であり、日没は新しい日の始まりを意味しています。そのため、この10月31日は一年の終わりと共に夏の収穫を祝う意味もありました。

この日は現世と霊界の間にある目に見えない「門」が開き、両方の世界の住民が自由に行き来する事が出来ると信じていたので、ドルイド祭司達は昨夜の火から燃えさしを集まった家族に与えて回り、その燃えさしを貰った家族は、この火を自宅に持ち帰り、かまどの火を新しくつけて家を暖めながら人に悪さをする「妖精」や「悪霊」等が家に入って来ないようにしていました。

そんな「ケルト人」が暮らしていた土地に、当時の大国だった「ローマ」が侵攻してきてキリスト教を広めます。ただ、異教徒の習慣は根絶せずに自分たちの宗教に取り入れていきました。そして、キリスト教では11月1日を「諸聖人の日(All Hallows)」と定めていたため、「諸聖人の日(All Hallows)」の「前夜(eve)」である10月31日の「サムハイン祭」が、「諸聖人の日の前夜」という意味の「All Hallows eve」と呼ばれるようになり、キリスト教の文化圏にだんだんと広まっていく中で「All Hallows eve」がなまって「Halloween」、つまり今のハロウィンとなっていったそうです。 (大事な意味の言葉なのになんでこんなになまってしまったんでしょう・・・)

 

諸聖人の日(万聖節)

諸聖人の日

前述した「諸聖人の日」は、キリスト教の総本山であるローマのカトリック教会が行う祝日の一つで、カトリック教の聖人や殉教(自分が信じる宗教のために犠牲になる事)した人々を記念する日です。開催されるのは毎年11月1日で、日本では「万聖節」(ばんせいせつ)とも呼ばれています。

「諸聖人の日」とは、名前のとおり全ての聖人や殉教者の日であり、考え方は日本の「お盆」に近く、カトリック教徒の人々は「諸聖人の日」になると御先祖の墓参りをします。また、カトリックの教えが根強く残っている国では「諸聖人の日」を祝日にするだけでなく、その週を丸ごと休みにする国もあります。
ですが、キリスト教は歴史が古いので幾つのも宗派に別れており、この「諸聖人の日」も宗派によって名前や日付が違っています。例えば、聖公会では「諸聖徒日」呼ばれたり、プロテストタントでは11月の第1日曜日で名前は「全聖徒の日」となっており、正教会では「五旬祭」と呼ばれる祭日の後に来る第1日曜日を「衆聖人の主日」として祝っています。

主日(しゅじつ)とは、キリスト教における日曜日の呼び方で、この「衆聖人の主日」は考え方こそ殉教者の記念日ですが、カトリックと違って年ごとに祭日が変化する移動祭日であって、しかも5月か6月に行われるので、「諸聖人の日」とは日付が大きく異なります。

 

仮装の意味

古代ケルト人は10月31日を1年の最後の日としており、その日は死霊が訪ねてきて、作物を荒らしたり子供をさらったりします。その死霊を祓うために行われたのが「サムハイン」と呼ばれる収穫祭で、 ドルイド(祭司、宗教的指導者)はかがり火を焚き、作物や動物を捧げたり、 人々は魔除けの仮面を被ったりしていました。その中で「異界」の住民から仲間だと思わせて身を守る「隠れ蓑」として、人に害を与える妖精や精霊だったり、「死」を連想する「死神」や、不死の怪物、黒魔術を使う者、他にも民話の怪物や「幽霊」・「魔女」・「コウモリ」・「黒猫」に「ゴブリン」、死期が近い人間の前に現れる「バンシー」と呼ばれる女の妖精に「ゾンビ」などの仮装を行っていました。

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隠れ蓑としての仮装が、今は非日常を楽しむためのコスプレになり、日本でも街中にゾンビやお化けの格好をした人が沢山見られるようになりましたね。

 

カボチャのお化け「ジャック・オー・ランタン」

ハロウィーンの時期に見られるカボチャを使ったランタンは、一般的に「ジャック・オー・ランタン」と呼ばれます。日本語に直訳すると「ジャックのちょうちん」となります。

その由来はアイルランドに伝わる昔話にあります。

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その昔、アイルランドには酒好きで乱暴者のジャックという男がいました。ハロウィンの夜、ジャックは悪魔に魂を奪われそうになりますが、悪魔を巧みに騙して自分の魂を取らないように約束をさせます。時が過ぎ、年老いて死んでしまったジャックは、天国に行こうとしましたが生前、悪いことばかりをしていたので天国には行けなかったため、しかたなく地獄へ向かいました。すると、地獄の入り口には昔騙したあの悪魔が立っており「お前の魂は取らないと約束したではないか」と、ジャックを追い払ってしまいました。天国にも地獄にも行けないジャックは、悪魔に頼んで分けて貰った地獄の火を近くにあったかぶをくり抜いて作ったランタンに灯し、この世とあの世を彷徨い歩くようになったと言われています。そして、このジャックが持っていたランタンが、いつしか「魔除けの火」として伝わり、ハロウィンに飾られるようになり、これがアメリカに伝わった時、アメリカではカボチャが多く収穫されていたことや、ランタンに加工する際に扱いやすかったことから一気に広がり、カボチャがよく使われるようになったのです。

参照:http://harowin.com/pumpkin/jack-o-lantern.html

 

トリック・オア・トリート

“ハロウィン”といえば子供達が自分の好きな格好に仮装して、お菓子を入れるための袋やカゴを手に家々を回って「トリック・オア・トリート!(Trick or Treat!) 」と言います。直訳すると「いたずらされるか、おもてなしするか、どっちがいい?」となりますが、一般的には「お菓子をくれなきゃイタズラするぞ!」という意味で使われています。子どもに対するおもてなしが「お菓子」ということのようですね。

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このような“ハロウィン”で当たり前になっている習慣の元は、クリスマスの時期の酒宴の習慣に似た、「souling(ソウリング)」と呼ばれるヨーロッパの習慣から発展したと考えられています。キリスト教には、11月2日の「死者の日」に「あの世」に行けずに彷徨っている霊に対し、「ケーキ」を渡す代わりに「あの世」に無事行ってもらう事を目的とした儀式があり。この「ケーキ」の事を「ソウルケーキ」と呼び、渡さないと「あの世」に行かない事から、「トリック・オア・トリート」と言う言葉や一連の流れが生まれたと言われています。

 

日本でのハロウィンイベント

日本では上記のような宗教的な意味合いではなく、ハロウィンの特徴である「仮装」を主軸にイベントが開催されています。ここでは地域で行われているハロウィンイベントをいくつかご紹介します。

池袋ハロウィンコスプレフェス公式サイト

開催日時:2015年10月31日(土)、11月1日(日)
※ステージイベント開催時間12:00開演~17:00終演予定
※更衣エリア(サンシャインシティAホール)使用可能時間10:00~18:00
開催場所:池袋東口エリア
ikebukuro

サンシャインビル周辺の「乙女ロード」を中心に昨年初開催された、国内外のコスプレイヤーが参加する国際的な認知も高い、株式会社ドワンゴが主催のハロウィンコスプレイベント。昨年はイベント来場者数52,000 人、ネット来場者数(ニコニコ生放送のイベント中継視聴人数)256,212人を動員、経済波及効果は約10億円の規模となったそうです。

http://ikebukurocosplay.jp/

 

 

恋してハロウィンパーティーin渋谷 2016

開催日時:2016年10月29日(土) 18:00~20:00(受付開始 17:00~)
参加条件:男性:20歳~37歳までの方 / 女性:20歳~34歳までの方
※恋人募集中の方限定です。
参加費(税込):男性:5,100円 / 女性:3,200円
参加人数:最大200名(男性 100名/女性 100名)
会場:渋谷 FLAME TOKYO(東京都渋谷区円山町2-4)
koishite

株式会社IBJが主催する、男女総勢200名規模の婚活イベント。仮装が恥ずかしいという方のために、参加者全員分の仮面も用意してあり、気軽にハロウィン気分を楽しみながら婚活ができる。貸切のクラブの中にはフォトスポットが設置されており、仮装姿の記念写真を撮影しあったり、連絡先を交換しながら写真を送りあったりできるようです。

http://www.partyparty.jp/cmp/halloween/

 

 

KAWASAKI Halloween 2016

開催日時:2016年10月30日(日) 14:30~16:00
※10/2(日)にカワハロの到来を告げる仮装ダンスパフォーマンス「WEFUNK × KAWASAKI Halloween」が開催される。
開催場所:神奈川県川崎市川崎区 JR川崎駅東口一帯
kawasaki

 

1997年、まだ日本に「ハロウィン」がほとんど馴染みのなかった頃、川崎の街の元気と魅力を全国に向け発信することを主目的に、地元のエンターテイメント企業“チッタ”がスタートさせたイベント。初開催時のパレード参加者は約150人!沿道の観客は約500人!その後回を重ねるごとに規模を拡大し、昨年のパレード参加者数約2,600人、沿道の観客は約12万人と、今では日本最大規模のハロウィンイベントと称されるまでに成長しました。

http://lacittadella.co.jp/halloween/

 

 

 

そしてもちろん、有名なテーマパークもハロウィンイベントを開催中なので、話題のものをいくつか簡単にご紹介します。これらのテーマパークが開催しているイベントのおかげで、“ハロウィン”が日本人の私たちにとっても馴染み深いものとなったのかもしれません。

 

東京ディズニーランド・東京ディズニーシー スペシャルイベント「ディズニー・ハロウィーン」

開催期間:2016年9月9日~10月31日

TDL

http://www.tokyodisneyresort.jp/special/halloween2016/

 

 

TDSではディズニーヴィランズが大活躍!

TDS

http://www.tokyodisneyresort.jp/special/halloween2016/villains/

 

 

 

ユニバーサル・サプライズ・ハロウィーン“やり過ぎハロウィーンでRE-BOOOOOOOORN!”

開催期間:2016年9月9日~11月6日

USJ

https://www.usj.co.jp/halloween2016/DAY/

 

 

夜はゾンビだらけの世界に

 

 

 

ピューロハロウィンパーティ2016

開催期間:2016年9月10日~10月31日

SPL

https://www.puroland.jp/liveshow/2016_halloween/

 

 

 

ハウステンボスハロウィーン

開催期間:2016年9月17日~10月31日

huistenbosch

http://www.huistenbosch.co.jp/event/halloween/

 

ハロウィン期間中は、全身仮装で来園するとパスポート500円引きになるそうです。

ちなみに1DAYパスポートの料金は大人(18歳以上)6,700円。

 

 

それぞれのハロウィン

元々は日本で言うお盆のような、死者がこの世に帰ってくる日とされていた10月31日。キリスト教の布教によりケルト人の風習がキリスト教と様々な地域の文化に溶け込んで、日本では「仮装」「おばけ」「お菓子」「かぼちゃ」というイメージだけ残した賑やかなお祭りになったようです。

信じるものが違っても、多くの人がその日を楽しみながら過ごすことができるというのはとても不思議なことですが、すっかりイベント化してしまったハロウィンを純粋に楽しむのも間違いではないかもしれませんし、本来の意味を知り、自分なりのハロウィンの楽しみ方、過ごし方を考えてみるのも良いかもしれません。

今年はハロウィンの過ごし方を改めて考えてみようと思います。

 

 

 

参考:
ハロウィーンガイド(http://harowin.com/)
ハロウィンとは何なのか?起源や由来から学ぶ、ケルトの歴史(https://latte.la/column/22380120)
以外と知らないハロウィンの起源!カボチャや仮装の意味は?(http://pluscatch.com/halloweenkigen-831)