trass

BLOG

熊手で開運!?毎年11月は粋な文化を楽しむ酉の市(とりのいち)に行こう!

2016.10.25

Web運用

cozzy アバター画像

毎年11月に行われる「酉の市」、弊社でも新宿の花園神社にて商売繁盛を祈願して熊手を購入するという恒例行事になっていますが、その発祥や由来を詳しく知りませんでした。

そろそろ11月ということで開催される日程や場所とともに、その由来を調べてみることにしました。

 

酉の市の発祥

「酉の市」は足立区にある“花畑大鷲神社”が発祥と言われています。

Ootori jinja hanahata adachi 2014

花畑大鷲神社のご祭神は日本武尊(ヤマトタケル)で、その昔、東夷討伐の帰路に花又の地に立ち寄り、戦勝を祝したことが縁で、尊が伊勢の能褒野(ノボノ)で亡くなった後、神社を作りお祀りしたと伝えられています。

※諸説あり。神道と仏教でも差異あり。

この花又鷲大明神を産土神とする近在住民の収穫祭が、江戸酉の市の発祥とされています。江戸時代後期から、最も著名な酉の市は、浅草の鷲神社 (台東区)(おおとりじんじゃ)と酉の寺 長國寺(とりのてら ちょうこくじ)境内で行われた酉の市です。

現在の足立区花畑の大鷲神社を「上酉、本酉」、千住にある勝専寺を「中酉」、浅草の鷲神社と酉の寺 長國寺を「下酉、新酉」と称しており、江戸時代に盛大な酉の市はこの3カ所でした。幕末には巣鴨、雑司ヶ谷などの大鳥神社でも酉の市が開催されるようになったようです。明治時代になると千住・勝専寺の酉の市は閉鎖されてしまいましたが、江戸時代から続く酉の市はいくつかあり現在も賑わっています。

Yamato Takeru at 16-crop

 ヤマトタケル(月岡芳年画)

 

酉の市のはじまり

実際の祭りは、花又の鷲大明神の近在農民による収穫祭が発端といわれています。鷲大明神は鶏大明神とも呼ばれ当時氏子は鶏肉を食べる事を忌み、社家は鶏卵さえ食べません。近郷農民は生きた鶏を奉納し祭が終わると浅草寺観音堂前に放ちました。このように鶏を神とも祀った社は、綾瀬川に面しているため水運による人、物の集合に好適だったそうです。そのため酉の日に立つ市には江戸市中からの参詣者も次第に多くなり、そこでは社前で辻賭博が盛大に開帳されていたのですが、安永年間に出された禁止令により賑わいは衰微していき、かわって、酉の市の盛況ぶりは浅草の鷲大明神へと移り、現在では最も賑わう酉の市となりました。

酉の市ではその土地柄から農具、芋頭、切り餅などが売られていましたが、農具の熊手に「福をかきこむ」としてお多福面をつけたり、稲穂をつけた守札などの縁起物が工夫されたことから商人からも人気を集め、財運行上や魔除けの御利益を求めた参詣人が増えたといわれています。

 

熊手の粋な買い方

酉の市には開運熊手守、福財布、破魔矢(あたり矢)が授与されます。

kumade_01

金銀財宝を詰め込んだ熊手で、運を「かっ込む」、福を「はき込む」といって開運招福・商売繁盛を願った、江戸っ子らしい洒落の利いた縁起物の熊手。翌年の更なる招福を願って、熊手守りは年々大きな熊手に換えてゆくのが良いとされます。

そこで熊手の買い方ですが、酉の市では熊手屋さんと商談をして値切り、その値切った分だけ「ご祝儀」としてお店に置いてくるのが粋だとされています。売れ筋は10,000~50,000円くらい、安いものでは1,000円ぐらいのものもあるので、“値切り”と“毎年少しずつ大きいものを購入する”という二点を考慮して、気に入った熊手を購入してみるのが良いかもしれません。

私は「運をかき込む」「金銀をかき集める」道具として、熊手が縁起物とされていることも認識していませんでした。ちなみに、鶴=長寿、矢=当たる、鯉=立身出世、七福神=福を呼ぶ、打ち出の小づちなど=お金が儲かる、というふうに金銀財宝を詰め込んだ熊手には、かくし絵のように縁起物が盛り込まれています。

洒落の利いた縁起物を買って、粋な体験が出来るというのはとても貴重な機会ですよね。

 

毎年11月は酉の市

酉の市が11月に開催される理由については諸説ありますが、神道の解説では、花畑大鷲神社のご祭神であり、武運長久、開運、商売繁盛の神として信仰される日本武尊が亡くなった日とされる、「11月の酉の日」に開催されることになったのがはじまりのようです。

一方、浅草鷲神社の社伝では、日本武尊が鷲神社に戦勝のお礼参りをしたのが「11月の酉の日」であったためとされており、その際、社前の松に武具の熊手を立て掛けたことから、熊手を縁起物としているようです。

「酉の日」とは、毎日の日付にお正月で有名な十二支を割り当てていく日付け法で、「酉」に当たる日を「酉の日」と呼びます。ですので、酉の日自体は12日おきに巡ってくることになります。11月は30日ですので、日の巡りにより11月の酉の日が2回になる年と、3回になる年があります。最初の酉の日を「一の酉」、次を「二の酉」、最後を「三の酉」と呼びます。

この酉の日という考え方、十干と十二支を組み合わせた干支の説明するところから始めなければいけないのですが、少し長くなりそうなので「干支」についてはまた改めて書かせていただきたいと思っております。

とりいそぎ、干支カレンダーというものがあったので、よかったら見てみてください。

 

干支カレンダー
http://keisan.casio.jp/exec/system/1189949688

干支カレンダー

 

では、どこに行けば酉の市に参加できるのでしょうか。有名な酉の市をいくつかご紹介します。

 

有名な酉の市

●花畑大鷲神社(酉の市の発祥)

住所:足立区花畑7-16-8

東武伊勢崎線「谷塚駅」よりバス(桑袋団地行)「草加記念体育館前」 徒歩5分

 

 

●浅草鷲神社

住所:東京都台東区千束3-18-7

地下鉄日比谷線「入谷駅」北口3番出口より徒歩約7分 / Txつくばエクスプレス「浅草駅」より徒歩約8分

 

 

●練馬大鳥神社

住所:東京都練馬区 豊玉北5丁目18−14

西武池袋線「練馬」駅より徒歩約2分 / 都営大江戸線「練馬」駅より徒歩約2分

 

 

●新宿花園神社

住所:東京都新宿区新宿5-17-3

東京メトロ丸の内線・副都心線・都営新宿線「新宿三丁目駅」E2出口 徒歩0分 / JR・小田急線・京王線「新宿駅」東口 徒歩7分

 

 

●大國魂神社

住所:東京都府中市宮町3-1

京王線「府中駅」から徒歩5分 / JR・南武線・武蔵野線「府中本町駅」から徒歩5分

 

2016年の酉の市

弊社では毎年、新宿花園神社の酉の市に伺って熊手を購入していますので、今年も新しい熊手が飾られることでしょう。

毎年11月に、主に関東のいくつもの神社で2回から3回開催されるお祭りですし、各神社での賑わいの違いを味わうのも「酉の市」ならではの楽しみ方かもしれません。商売繁盛を祈願しながら粋な体験が出来る「酉の市」を、恒例のイベントとして1年のスケジュールに組み込んでみてはいかがでしょうか。

今年2016年は11月11日23日の二日間開催です。ぜひみなさんも足を運んでみませんか?

 

 

引用:
<Wikipedia“酉の市”>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%85%89%E3%81%AE%E5%B8%82
<東京新宿鎮座花園神社>
http://www.hanazono-jinja.or.jp/mt/page/a3.html
<神社と御朱印>
http://jinja.tokyolovers.jp/tokyo/adachi/hanahata-otorijinja
<浅草 酉の市>
http://www.torinoichi.jp/news/qa.html

トラスではお客さま先に常駐して運用ディレクションやサポート業務を行う、人材常駐サービスを行っています。
詳しい業務内容は人材常駐サービスをご覧ください。

トラスのサービスを詳しく見る

CATEGORY LIST

CONTACT

03-6383-4401

受付時間:9:00〜18:00(土日祝定休)

メールでのお問い合わせ

COMPANY PROFILE

BLOG