
目次
1.はじめに
2.競合を避けて勝つ!「ロングテールキーワード」戦略
(1)Googleのサジェスト機能を使う
(2)「他の人はこちらも検索」を参考にする
3.「あなただから書けること」で信頼を築く「E-E-A-T」戦略
4.AI時代だからこそ考えたいSEOの意義
5.さいごに
1.はじめに
みなさんは、何かを調べたいとき、どんなツールを使いますか?
Google検索、SNS、AIなど、方法はさまざまですが、多くの方が、Web上で情報を探す習慣を持っているのではないでしょうか。

Web担当者であれば、会社のブログやWebサイトを通じて、情報を「検索」の場に届けることが仕事の一つになっているかと思います。
私は以前、プライベートで個人ブログを立ち上げた際、この「検索の場」で大きな壁にぶつかっていました。Google検索で上位表示を目指していましたが、どんなに記事を書いても、成果に繋がりませんでした。
しかし、試行錯誤を重ねた結果、私の書いたある記事が、Google検索で上位に表示されたのです。なぜ、規模もリソースも限られた個人ブログが、大企業を相手に検索上位を獲得できたのか?
その鍵を握るのが、「SEO(検索エンジン最適化)」です。
SEOとは、Googleなどの検索エンジンで、自社のサイトを上位に表示させるための施策のことです。上位表示は、流入や集客に直結します。
今回は、私の実体験を基に、成果につながる2つのSEO戦略と、AI時代におけるSEOの意義についてご紹介します。
2.競合を避けて勝つ!「ロングテールキーワード」戦略
多くのWeb担当者やブログ運営者が直面する課題は、「強い競合」の存在です。
こうした競合は、長年の運営で蓄積された信頼性や膨大な記事数など、彼らには圧倒的な強みがあります。正面から戦いを挑んでも、勝つのは非常に困難です。
そこで私が意識したのは、「競合が少ない場所で、確実に勝つこと」でした。
この戦略に不可欠なのが「ロングテールキーワード」です。ロングテールキーワードとは、2つ以上の複数語からなる、より具体的でニッチな検索キーワードを指します。
例えば、下記2つのキーワードではどちらのほうが「具体的な悩みに答えられる」と思いますか?

おそらく、多くの方がBの「パワーポイント プレゼン 作り方」の方が、検索する人の具体的な悩みに、ピンポイントで応えることができると思うのではないでしょうか。
では、どうやってこのようなキーワードを見つけるのでしょうか?
それは、「自分が検索するなら、どんな言葉を使うか?」という視点を持つことです。
具体的なキーワードの見つけ方としては、以下の方法が役立ちます。
(1): Googleのサジェスト機能を使う

Googleの検索窓にキーワードを入力した際に表示される「予測候補のキーワード」は、多くの人が実際に検索している言葉です。
(2):「他の人はこちらも検索」を参考にする

検索結果の一番下にある「他のキーワード」も、関連性の高い具体的なキーワードを探すのに役立ちます。
このように、読者の潜在的なニーズに寄り添うことで、競合が少ない場所で確実に読者と出会うことができます。
3.「あなただから書けること」で信頼を築く「E-E-A-T」戦略
SEOには、Googleがコンテンツを評価する上で重視している「E-E-A-T」という考え方があります。
- E:Experience (経験)
- E:Expertise (専門性)
- A:Authoritativeness (権威性)
- T:Trustworthiness (信頼性)

個人ブログの場合、「権威性」や「信頼性」をすぐに獲得するのは難しいと言われています。しかし、私のような個人でも、「経験(Experience)」と「専門性(Expertise)」を高めることで、十分にGoogleからの評価を高められることを実感しました。
【E-E-A-Tを高める具体例】
- 経験(Experience)
私は「SEO検定3級 勉強時間」というキーワードで検索した読者に向けて、私自身のリアルな体験を赤裸々に綴った記事を書きました。実際に自分が勉強した時間、使った教材、そして「この勉強法は効率が悪かった」という失敗談まで、他人が書いた記事では得られない、私だけのリアルな経験を伝えました。
- 専門性(Expertise)
Web業界に未経験で飛び込んだ私は、最初から幅広いテーマを扱うのは難しいと考えました。そこで、「Web業界未経験のワーママが、WebスキルとSEOに奮闘するブログ」というテーマに絞り、関連する資格取得や日々の学びを記事にしていきました。 その結果、Googleは私のブログを「WebスキルとSEOに関する専門性が高いサイト」と認識してくれるようになり、評価が高まっていきました。
Web担当者の皆さんも、発信する際には「この会社だから、私だからこそ書けること」に焦点を当ててみてください。
当たり前だと思っていた情報が「専門性」を飛躍的に高める武器になることもあります。
4.AI時代だからこそ考えたいSEOの意義
近年、ChatGPTのような生成AIの普及や、Google検索に表示される「AI Overview」により、ユーザーの情報収集の仕方は大きく変わってきました。
「AIに聞けば答えがすぐわかるなら、SEOはもう意味がないのでは?」と考える方もいるかもしれません。
しかし、現時点ではそうとも限りません。
なぜなら、AIは「誰かが書いた情報」をもとに学習し、出力しているにすぎないからです。AIが生成するテキストは、一見すると完璧に見えますが、感情や具体的な体験談、そして何よりも「責任」を伴うことができません。
そこで、今後のSEOで価値を持つと考えられているのが「AIに拾ってもらえる情報」を作ることです。

人間にしか作れない価値ある情報
- 一次情報(オリジナルのデータや経験)
- リアルな体験談
- 独自の調査・視点によるレポート
- 自社サービスを導入したお客様の声をインタビュー記事にする
- 業界の変化やトレンドを、独自の視点で分析した記事
こうした情報は、AI時代のSEOにおいても変わらず価値を持ち続けると考えています。
5.さいごに
AI Overviewの登場により、検索結果の見られ方は大きく変わってきました。
しかし、「検索する人の悩みを、信頼できる情報でどう解決するか?」というSEOの本質は変わりません。
私が実践し、成果を上げたこれらの戦略は、すべてのWebサイト運営者に役立つものです。
- ロングテールキーワード で、ニッチなニーズを捉える
- E-E-A-T の視点で、信頼できる情報を提供する
- AIに拾われる「情報源」 となる
これらを意識してブログを運営することで、検索上位を狙うだけでなく、読者からの信頼を築くことにもつながります。
本記事が、皆さんの情報発信のヒントになれば幸いです。