脱!誤字脱字〜原因と対処法を学ぶ〜
こまっきー
目次
はじめに
パソコンやスマートフォンで文章を作成した際に、誤字脱字に気づかず、相手にそのまま送信してしまったあとで、その間違いに気づいて慌てたという経験は誰にでもあると思います。
本記事では、誤字脱字がなかなか減らずに悩んでいる人に向けて、誤字脱字が生まれやすい場面や原因を明らかにし、それに対する対処法をお伝えしていきます。
誤字脱字が生じやすい場面
パソコンやスマートフォンのようなデジタル端末で文章を書く際に、誤字脱字が生じやすい場面として、下記のようなものが例に挙げられます。
- 入力ミス
(例)入力をまつがえる - 誤変換
(例)ご返還をする - 文書を推敲し切り貼りていくうちに余計な字が残る、消しすぎる
(例)なにとぞよろしくお願いいたします。→何卒とぞ、ろしくお願いいたします。
お恥ずかしながら、私自身もブログの執筆や社内のチャットで文章作成を作成する際に、上記のようなケースの誤字脱字をして、指摘を受けたことが何度もあります。
こうした経緯もあり、今回は読者のみなさまと一緒に、誤字脱字の原因を探りながら、対策について学んでいきたいと思います。
誤字脱字の原因
まずは、こちらの画像をご覧ください。
こちらは2018年に、どら焼きの老舗店の「中尾清月堂」が打ち出した広告で、当時話題を呼びました。
文字の並びが不自然なのに、なぜか文章の内容は理解できてしまったのではないでしょうか?これは、タイポグリセミア(Typoglycemia)と呼ばれている現象によるものです。
タイポグリセミアについて、辞書では以下のように解説されています。
単語の文字順が変わっても、語頭と語末の文字が正しければ、問題なく読めてしまう現象。たとえば「はめじしまて」という文字列を、多くの人は「はじめまして」と認識する。認知科学的には、人間は個々の文字の正確な並びでなく、文字列全体で単語を認識していることを示している。
このようなメカニズムから、上記の広告の文字列が不自然であることをわかっていながらも、内容が理解できたという訳です。
人間は、自分の先入観やこれまでの得てきた知識をもとに、ある程度の補完・修正しながら文を読むことができます。
特に、自分が書いた文書に関しては、何がどういう経緯で書かれたかをすべて把握しています。そのため、文中に誤字脱字があっても、脳が文字列の一部を補完することで、誤字脱字を見過ごしてしまいます。
以上のことを踏まえて、脳の補完機能には頼らずに、丁寧に校閲を行うことが誤字脱字を減らすことへの近道となるといえます。
誤字脱字への対処法
ここからは、誤字脱字を減らすための具体的な対処法をご紹介します。
1.時間をおいて再度読み直す
目安としては、半日から一日空けて読み直すのがよいでしょう。別のことをしてみる、夜ならばいっそのこと寝てみるといったように、その文章から一旦離れてみましょう。
書いた文章の記憶が少し薄れてから改めて読み直すことで、脳がリフレッシュし、新たな気持ちで読み返すことができるので、誤字脱字にも気づきやすくなります。
2.間違っている前提で読む
自分が書いた文は間違っているという前提で、読み返すことも一つの手段です。自分が書いた文章は内容を理解しているので、間違いがあっても脳で補完して読む傾向があります。
そこで、自分の文章に必ず間違いがあるという意識を念頭に読み返すことで誤字脱字を見つけやすくなるでしょう。
3.文字表示を大きくする
一見、文字の表示を大きくすることで読みづらくなるのではないかと思う人もいるでしょう。しかし、一回り文字を大きくすることで打ち間違いにも気づきやすくなり、眼の疲れを軽減することもできるので、長時間にわたって文字を読んでもきちんと視認できるというメリットがあります。
仕事中だけでなく、プライベートな時間もスマートフォンやテレビなどの画面を注視することが多い時代のため、このように目を労ることも誤字脱字の防止につながります。
4.紙に印刷して読み直す
あえてアナログな方法で、一度紙に印刷してから読み直すのもおすすめです。
パソコンなどで書いた文章は、そのままの端末で確認することがほとんどかと思いますが、紙に印刷して読むことで画面を通したものとは見え方が変わり、誤りが見えてくることもあります。
5.声に出して読む
声に出して読むことで、間違いがあれば読み進める途中で詰まってしまうため、誤字脱字に気づけるはずです。
静かなオフィスなどで声に出して読むと迷惑になったり、変に思われてしまうかもしれませんが、自宅で仕事をしている時やミスが許されない場合には、有効な手段といえます。
オフィスであれば周囲に配慮して、小声で読んでみたり、読み飛ばしに注意しながら心の中で音読してみたりといった方法で工夫してみてください。
6.複数人でチェックする
自分が書いた文には、自分で間違いに気づきにくいことから、ほかの人に確認してもらうことで文章そのものの精度が高くなります。
文章の内容を全く知らない人に目を通してもらうことで、文章内のさまざまなミスに気づいてもらうことができるはずです。
また、他の人にみてもらうということで、より緊張感をもって文章の執筆に臨めるという側面も期待できます。
おわりに
誤字脱字対策に活かせそうな方法は見つかりましたか?
脳の思い込みに惑わされず、新しい文章を読むような気持ちで読み返すと、誤字脱字を発見できる確率が高くなるはずです。
誤字脱字を繰り返さないために、自分に合ったルーティンを作り、一度で整った文章に仕上げられるよう工夫していきましょう!
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